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【実況中継】株式会社ギルドから裁判されたら、どうすべきか?その対処方法の解説(消滅時効の場合)  (更新日:2019.02.05)

株式会社ギルドの裁判

 

あさひ司法書士事務所には、株式会社ギルドから裁判を起こされてしまった方からの相談や依頼をしばしば頂きます。

 

そこで、当事務所が依頼を受けた場合に、どのように裁判に対応しているかを消滅時効が認められるケースで紹介します。

 

※あくまで消滅時効が認められるケースでの一例ですのでご留意下さい。

 

【重要】 過去5年以上全く支払っていない場合には、消滅時効で解決できる可能性があります。株式会社ギルドから手紙が届いたり、また、株式会社ギルドの社員が突然自宅に訪問してきても、慌てて株式会社ギルドと借金返済の話合いをしてしまわないように気をつけましょう。借金の存在を認める言動をとると、消滅時効で解決が難しくなることがあるので要注意です。

詳しくは、こちらのブログをご覧になってください。

 

 


 

 

訴状が大阪簡易裁判所から届く(※訴額が140万円以下の場合)

 

大阪簡易裁判所と記名された茶封筒が、特別送達で債務者の自宅宛に送られてきます。(※この段階になって、あわてて相談や依頼を希望される方も多いです。)

 

封筒の中には、『訴状』『口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状』『答弁書』『答弁書の書き方』が入っています。

 

■ 訴状には、請求の趣旨及び原因が記載されています。簡単にいえば、お金を返せということと、そのような請求をする理由・根拠が説明されています。

 

■ 口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状には、裁判所に出頭する期日及び場所の記載とともに、答弁書の作成・提出を促す内容の記載がなされています。

 

 

答弁書の作成・提出

 

裁判所に出頭する期日までに、消滅時効を主張する内容を記載した答弁書を作成して裁判所に提出します。

 

※裁判所から届いた書類には、裁判所に出頭する期日の1週間前までに答弁書を裁判所に提出して下さいと記載されています。もちろん裁判が円滑に進行するように1週間前までに提出するように心がけるべきですが、もし1週間を経過してしまったら受付してもらえなくなるわけではありません。何か事情があって1週間前までにどうしても提出できなかった場合でも、言い分(例えば、消滅時効の主張などの反論や、反論はあるがその主張をする準備時間が欲しいなどの要望)があれば、裁判所に出頭する期日までに裁判所に提出しておくべきです。それも無理なら裁判所に出頭する期日に裁判所に出頭して言い分があることを裁判所に直接伝えるべきです。

 

なぜなら、もし最初にすべき口頭弁論期日に出頭せず、答弁書も提出しなかった場合には、裁判所は被告(債務者)が原告(株式会社ギルド)の主張を明らかに争わないものと認め、株式会社ギルドの勝訴判決をしてしまうことがあるからです。しかも、早ければその日のうちに判決言渡までされてしまうことも珍しくはありません。

 

当然ですが裁判所に提出する答弁書に記載する内容にも注意が必要です。すなわち、消滅時効が認められる可能性がある場合には、答弁書において株式会社ギルドの請求を認めたり、分割払いを希望するといった記載をしないようにしなければなりません

 

なお大阪簡易裁判所から届く封筒には一般市民の便宜を考えて、答弁書の書式や答弁書の書き方の説明書が同封されています。弁護士や司法書士がこの答弁書の書式をそのまま使用して裁判所に提出することはあまりしないとは思いますが、消滅時効を主張するのであれば、『請求に対する答弁(□にレ点を付けてください。)』という項目で、『認めます。』の欄にチェックを付けてはいけません。また『私の言い分(□にレ点を付けてください。)』という項目で、『話し合いによる解決(和解)を希望します』『分割払いを希望します』『その他の案』のいずれの欄にもチェックを付けてはいけません。

 

なぜなら、被告(債務者)が、株式会社ギルドに対する債務を承認したものとして、後から消滅時効を主張して解決することが難しくなってしまうことがあるからです。

 

 

株式会社ギルドが訴えの全部を取下げ

 

消滅時効を主張する内容を記載した答弁書を、裁判所に出頭する期日までに裁判所に提出しておくと、株式会社ギルドが期日前に訴えの全部の取下げの申立てをしてくることがあります。

 

株式会社ギルドの訴えの取下げの申立書には、取下げをする理由が記載されているわけではないので断定はできませんが、おそらく取下げの理由としては被告からの消滅時効の主張に対して反論が見当たらないので、株式会社ギルドにとって金にもならない無駄な裁判に時間も労力もお金もかけたくないと考えたためではないかと思われます。

 

期日前に株式会社ギルドから訴えの取下げの申立てがあると、裁判所から株式会社ギルドの『取下書』の写しが被告代理人に郵送されてきます。

 

なお、訴えの取下げがなされると、訴えられた側(債務者)からすると、自分の言い分(消滅時効の主張)が裁判所によって認めてもらえたのではないかと誤解してしまう方がいらっしゃるかもしれません。しかし、実は裁判が起こされる前の状態にもどってしまった(いわば、振り出しに戻った)ということで、裁判所では何の判断も結論も出ないまま裁判が終わってしまうということを意味します

 

 

株式会社ギルドが訴えの取下げの申立てをしてきた場合に、どのように対応するか

 

依頼される事務所によって、概ね以下の2通りに分かれると思われます。

 

■ 株式会社ギルドが訴えの取下げの申立てをしてきたということは、株式会社ギルドが消滅時効を認めてくれたからだろうと考えて、そのまま裁判を終了にしてしまう

 

■ 株式会社ギルドの訴えの取下げの申立てに同意せず、あくまで裁判を継続させて、裁判所に消滅時効の可否の判断を求めて判決してもらう

 

 

ちなみに、あさひ司法書士事務所では、株式会社ギルドの裁判に関していえば、依頼者には裁判所に判断(判決)をしてもらうことをお勧することが多いです

 

(なお、株式会社ギルド以外の会社の場合には、訴えの取下げに反対せず、そのまま裁判を終了するということが多いです。)

 

 

その理由は?

 

株式会社ギルドは、消滅時効の援用をしたとしても、借用書の返却に一切応じてくれませんし、また、債務不存在証明書のような債務は無くなったという書類の発行にも一切協力してくれないからです。

 

すなわち、消滅時効の援用を認めて債務が消滅したということを裏付けるような客観的な証拠が入手できないということです。

 

結局、株式会社ギルドの訴えの取下げに応じるということは、結論をうやむやにされてしまう点で、将来(例えば、可能性は低いかもしれませんが、忘れた頃に再度裁判を起こしてくる等)に不安を残すことを意味します。

 

なお、他の会社であれば、お願いすれば借用書の返却に応じてくれたり、債務不存在証明書を発行してくれたりすることはよくあります。

 

 

但し、この方法を取る場合、株式会社ギルドは裁判の期日に欠席する可能性が高いので、被告(債務者)側代理人としては大阪簡易裁判所へ出廷することが必要となります。

 

なぜなら、原告・被告双方が裁判期日に欠席した場合において、1ヶ月以内にいずれかの当事者が新期日指定の申立てをしないときは、訴えの取下げがあったものとみなされますし、連続して2回、原告・被告双方が裁判期日に欠席したときにも訴えの取下げがあったものとみなされるからです(民事訴訟法第263条参照)。

 

そのため、この方法を取りたい場合は、交通費などの費用負担を考えると、大阪簡易裁判所まで出廷が容易な大阪近辺の事務所に依頼された方が望ましいと思われます。

 

 

異議申立書を提出

 

『取下書』が送達されてから2週間以内に、株式会社ギルドの訴えの取下げについて同意しないという内容を記載した異議申立書を裁判所に提出します。

 

もし2週間を過ぎてしまうと訴えの取下げによって裁判が終了してしまいます(民事訴訟法261条5項参照)ので、終了させたくない場合は、2週間以内に必ず異議申立書を裁判所に提出しておかなければなりませんので注意が必要です。

 

なお、株式会社ギルドの訴えの取下げに同意する場合は、取下書が送達されてから2週間経過すれば、訴えの取下げになりますので、特に何もする必要はありません。

 

 

 

裁判の期日に依頼者(被告)の代理人として裁判所に出廷

 

株式会社ギルドは、第1回目の期日に欠席し、被告が提出した答弁書に対して反論書面も提出してこないことがほとんどです。株式会社ギルドが訴えの取下げを申立て、裁判を終了させようとしたことからみても当然の流れとはいえますが・・・。

 

そのため、早ければ第1回期日で結審し、判決の言い渡し期日が決められることになります。

 

ただ、裁判官によっては、株式会社ギルドから反論してくるかもしれないし、次回は出廷してくるかもしれないということで、様子を見るために次回の期日を指定する場合もあります。

 

なお、私が担当し出廷した裁判と同じ法廷で、同一期日・同一時間帯に行われる株式会社ギルドの貸金請求の裁判(多くは被告(債務者)欠席)をよく見かけるのですが、それには株式会社ギルドの従業員が出席していますので、決して私の担当する裁判に出席できないというわけではなく、あえて欠席しているものと思われます。

 

ところで、裁判所で数多く行われている株式会社ギルドの貸金請求の裁判の中には、おそらく消滅時効を援用すれば債務を消滅させることができるものが相当数あるのではないかと思います。しかし、被告(債務者)が欠席され、何ら答弁書も提出しないために、株式会社ギルドの請求を認める判決が次々になされていってしまっており、その様子を見ていると、いつも悔しい気持ちになってしまいます。

 

 

判決言渡し・判決確定

 

判決言渡し期日には、裁判所へ出廷しなくても、裁判所から判決を郵送してもらえるので、判決が届くのを待ちます。不服申し立ての利益を有する当事者に判決が送達された日から2週間経過すれば判決は確定しますので、それで裁判は無事終了となります。なお、判決が確定するまでは、判決に不服があれば控訴することもできますが、債務者(被告)の消滅時効の主張が認められて、株式会社ギルド(原告)の請求を棄却する判決がなされた場合に、あさひ司法書士事務所で扱ったケースでは、株式会社ギルドから控訴されたことは今のところはありません。

 

 

あさひ司法書士事務所

司法書士久保正道

 

 


 

 

あさひ司法書士事務所は、大阪を中心に主に近畿圏(大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山・三重)の方からのご相談・ご依頼をお受けしております。

 

当事務所は、大阪簡易裁判所からも遠くは無いので、株式会社ギルドの貸金請求裁判で消滅時効を主張して裁判所の判断を仰ぎたいという方もご相談下さい。

 

過払い金請求、任意整理、消滅時効の援用など債務整理業務に特化して10年の経歴をもつ司法書士久保正道が直接皆様の担当をさせて頂きます。

 

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