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【実況中継】全国銀行個人信用情報センター(全銀協)の信用情報開示請求(郵送)をしてみた!  (更新日:2017.06.26)

信用情報開示の実況中継
 
前回、あさひ司法書士事務所のブログ記事『全国銀行個人情報センターへの個人情報開示手続きについて』で開示手続を簡単にご案内しておりましたが、全銀協は郵送受付のみでしか開示手続ができず手間と時間がかかりそうなので、実際の開示手続を実体験するところまでいけておりませんでした。
 
しかし、今回は仕事の合間をみて、実際に全国銀行個人情報センター(全銀協)の個人情報の開示をしてみました。
 
以下は、そのレポートです。
 

 


 

個人情報の開示手続は郵送のみで、窓口での開示はしてくれません。
 
そこで、まず何を郵送したらよいのかを調べてみたところ、次の3つの書類が必要だとわかりました。
 
登録情報開示申込書

本人確認資料2種類

手数料:定額小為替証書1,000円(発行日から6ヶ月以内)
 

以下、私がとった個人信用情報を入手するまでの経過を順に紹介していきます。
 
 
1.定額小為替証書1,000円の入手


 
郵便局の窓口に行き「定額小為替1,000円分下さい」とお願いしました。
 
すると用紙に名前を記入するように言われて、名前を記入しました。
 
現金1,000円と手数料100円の合計1,100円を支払うと1,000円と記載された定額小為替証書という「券」がもらえました。
 
  
2.本人確認資料の用意
 

本人確認資料として認められるものにはいくつかありますが、私の場合は、運転免許証と健康保険証の2種類を準備し、それをコピー機でコピーして用意しました。
 
 
なお、本人確認資料は、氏名、生年月日が確認できる資料2種類(うち1種類は自宅現住所を確認できるもの)である必要があります。
 
 
※詳細は全銀協のホームページをご覧ください。
・運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード(顔写真があるもの)、各種健康保険証、公的年金手帳(証書)、福祉手帳(証書)などの原本のコピー
・戸籍謄本・抄本、住民票、印鑑登録証明書の原本(発行日から3ヶ月以内
 
 
3.開示申込書の準備
 
パソコンから全銀協のホームページを開くと、開示申込書をダウンロードできるページがありましたので、そこから書式をダウンロード・印刷して申込用紙を入手しました。
 
なお、FAXで入手したり、全銀協に連絡すれば郵送でも開示申込書を送っていただけるようです。
 
 
4.開示申込書に記入
 
申込書に必要事項を記入しなければなりませんが、記入する方法としては、

①パソコン画面上の開示申込書にデータを入力する方法(入力後に印刷)と、

②開示申込書の書式を印刷してから、その用紙に手書きで記入する方法とがありました。
 

私は、パソコン画面上でデータ入力するのが面倒だったので、開示申込書の書式を印刷してから、ボールペンを使って手書きで必要事項を記入しました。
 
 
【記入事項について】
 
開示申込書には、開示報告書の受け取り方法について本人限定受取郵便か簡易書留かを選択する欄がありましたが、私は本人限定受取郵便を選択しました。
 
次に、氏名・現住所を記入しますが、その他に現住所以外の住所等を記入するところがあります。
 
全銀協では、氏名・住所で確認できた情報を開示してくれますが、もし現住所以外の住所等の記入がない場合、現住所以外の住所等で登録されている情報は開示してもらえません
 
例えば、過去に引越をされているような場合で、前住所で登録されている情報の開示を希望されるのであれば前住所を調べて記載しておかなければなりません。
 
 
【前住所を忘れてしまった場合の前住所の調べ方】
 
・住民票を住所地の役所から取り寄せる。
 
・戸籍の附表を本籍地の役所から取り寄せる。
 
※住所変更を複数していたり、転籍をされている場合には、複数の役所で手続が必要な場合があります。
 
 
5.用意した書類を郵送
 
郵便封筒を準備して宛先を手書きしようと思いましたが、開示申込書を印刷したときに一緒に出てきた説明用紙の中に、『切り抜いて申込の宛名としてご使用ください』とありましたので、切り抜いてのりで封筒に貼り付けました。
 
郵送方法には特に指定はありませんでしたが、平成29年6月16日に特定記録で送りました。ちなみに送料は242円でした。
 
申込送付先
〒100-0005
東京都千代田区丸の内2-5-1 丸の内二丁目ビル
一般社団法人全国銀行協会
全国銀行個人信用情報センター
 
 
6.『本人限定受取郵便物到着のお知らせ』が到着


 
平成29年6月21日に自宅ポストに普通郵便で到着しました。必要書類を送付してから到着まで5日でした。

 

但し、到着したのは、あくまで「お知らせ」で、この段階で個人情報の開示がされるわけではありません。
 
ところで、封筒の外側を見ただけでは、どこからの郵便物が到着しているのかも全くわからないようになっていました。
 
もちろん、封筒を開封して手紙を読めば、全国銀行個人信用情報センターからの郵便が郵便局に到着していることはわかるようになっています。
 
ですので、無断で封筒を開封されない限りは、全国銀行個人信用情報センターからの郵便が到着していることを他人に知られず、内緒にすることもできそうです
 
 
■手紙には以下のような内容が記載されていました。

※但し、郵便局によっては取扱には違いがあるかもしれません。
 
 

【本人限定受取郵便物等(特例型)の到着のお知らせ】


(表面)
差出人 一般社団法人 全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター 様より あなた様あてに、本人限定受取郵便物等(受取人ご本人様に限定してお渡しする郵便物等)が到着しており、下記1の郵便局において、保管期限まで保管しております。
 
つきましては、上記のご住所に配達いたしますので、受取人ご本人様のご都合のよろしい配達日及び時間帯を下記の連絡先まで、電話又はFAXによりご連絡ください。(FAXの場合は、以下にご記入の上、送信してください。)
 

(1)保管郵便局・保管期限

・保管郵便局  ○○郵便局
・保管期限   △年△月△日まで
 
(2)指定可能な配達時間帯等

午前   9時頃~12時頃
午後①  12時頃~14時頃
午後②  14時頃~17時頃
夕方   17時頃~19時頃
夜間   19時頃~21時頃
 
(3)ゆうゆう窓口でのお受取り

受取人ご本人が、郵便局の窓口でお受取りいただくこともできます。

上記1の郵便局以外で受取りをすることもできますので、ご希望の郵便局を下記の連絡先まで、電話又は、FAXによりご連絡ください。(FAXの場合は、以下にご記入の上、送信してください。)
 

(4)お受取りの際に必要なもの

配達又はゆうゆう窓口でのお受取りの際には、本人確認資料等が必要となりますので、裏面の(お受取りの際のご注意事項)をご一読ください。
 

(裏面)
〈本人限定受取(特例型)郵便物等のお受取りの際のご注意事項〉
 
(1)窓口でお受取りになられる際は、「本人限定受取(特例型)郵便物等の到着のお知らせ」を担当者に提出してください。

(2)本人限定受取(特例型)郵便物等をお渡しする際は、受取人様ご本人様であることを確認させていただきますので、下記の「お受取りに必要な書類一覧」のうち、1点をご提示ください。

(3)ご提示いただいた書類につきましては、コピー(配達の場合は、書類の種類・番号等を記録)させていただきます。なお、個人番号(マイナンバー)は記録しません。

(4)郵便物等をお受取りの際は、配達証に受取人様の印鑑又は署名をしていただきます。

・・・・
 


 
 
7.ゆうゆう窓口での個人情報の受取り

 
配達時間を指定して自宅に配達してもらうという方法もありましたが、それだと、その時間帯に自宅で待機していなければならなくなるため、『お知らせ』に記載されていた郵便局のゆうゆう窓口へ直接取りに行くことにしました。
 
ちなみに、ゆうゆう窓口に事前に電話で問い合わせたところ、平日・土日関係なく朝8時~深夜24時まで郵便物の受け取りができるとのことでした。
 
これには、正直大変助かりました。
 
そのため、仕事が終わった後の夜10時頃に、ゆうゆうの窓口に行きました。
 
その際、①本人限定受取(特例型)郵便物等の到着のお知らせ、②運転免許証、を持参しました。

 

なお、印鑑を押してくださいと言われましたが、印鑑は準備していませんと言いますと、署名で大丈夫ですよと言われました。
 
内容物は、①登録情報開示報告書、②登録情報開示報告書の見方について、③郵送開示手数料の領収書
 
※ちなみに、他の信用情報機関の開示情報との違いとしては、官報情報を記載する項目があったことです。
 
 
以上、全国銀行個人情報センター(全銀協)の個人情報の開示を受けるまでの流れを紹介させて頂きました。
 
 
(まとめ)
 
個人信用情報の開示までの時間は?
 
私の場合は、必要書類を郵送した後、全国銀行個人信用情報センターより登録情報開示報告書を受け取るまでの日数は、1週間でした。
 
もし、自宅住所に送ってもらうという方法を選択した場合は、選んだ時間帯に在宅していなければならないので、その日時を調整する必要もあり、もっと時間がかかったと思います。
 
全銀協から個人情報の開示を受けようと考えておられる方がいらっしゃいましたら、参考にしていただけたらと思います。
 
 


 
 
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あさひ司法書士事務所
司法書士久保正道
 
 
 

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